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#09 家探し

とまぁ、野球を観たり観光したりと楽しいトロントライフを送ってたんだけど、3週間くらいたってくるとそろそろ日本に帰りだす人がでてくるんだよね。みんながみんな僕みたいにワーキングホリデーで来てるわけじゃないから。で、一緒にNiagara Fallsに行ったり、Toronto Island に行ったりした友達はみんなこの時期に帰国。僕は新しいGroupに属することになりました。まぁ、この辺はまた今度書くとして、実は僕のホームステイの契約は4週間だったのです。もともと、独り暮しがしたかったんだけど、さすがに知ってる人もいないところに最初から独りで住むほどの勇気も根性もなかったんで4週間だけ日本で契約しておいたんだよね。

ということでこの頃から独り暮しをするための家を探すことにしました。探し方はといえばこれは簡単。Toronto Starっていうカナダの新聞を買ってきて不動産のページを見るわけ。そうすると小さな字で一面に場所、値段、家具の有無、連絡先などなど書いてあるから、いいなぁと思ったら電話である程度話を聞いて、アポとって実際に見に行く。そして気に入れば即契約って流れなんだけど、これがなかなか・・・。

普通はすぐに借りれるんだけど、僕のつたない英語、資金力、きれい好きな性格が災いしました。全然借りれない!初日、2日目は借りれなくてもまだまだ余裕たっぷりだったんだけど、3日、4日と経つにつれてだんだん不安で一杯に。もう、学校行ってる場合じゃないと、学校サボって朝から晩まで家探し。それでも借りれずに、途方にくれる日々が・・・。ここで僕はいくつかの選択肢を用意して考えました。T.トロント滞在を断念して日本に帰る、U.バス停に住む、V.ホームステイ延長を依頼する Tは半年間帰ってこないと豪語してるだけに即却下。やっぱり僕にも意地ってもんがありますから。Uは何いってんの?って感じだけど、結構真剣に考えました。日本のバス停みたいにただ、ポールが立ってるとか、屋根がついてるだけっていうんじゃなくて、ちゃんと1.5畳くらいの大きさの部屋になってるバス停があるんだよね。これだと、ダンボールかなんかで入り口をふさげば雨風しのげるからいいでしょ?まぁ、こう書くとすごい発想した奴だなって思うかもしれないけど、これは僕独自の考えではありません。いたんです。実際にそうやってるホームレスが!発見したときは正直ビックリしました。でも、次の瞬間僕は突撃インタビューをしてたんですねぇ。で、話を聞いたところ、かなり快適らしい。なによりも、バス停には名前があるから郵便が届くのが便利とのこと。正常な精神状態じゃなかった僕は、”どこのバス停にしようかな?”なんて考えてましたが、次の瞬間に「カナダに日本人浮浪者」なんて見出しが頭をよぎりやめました。これは恥だからね。結局しぶしぶVにしました。

できれば避けたかったんだよね。というのは、門限とか就寝時間とかの制約ってのもあったけど、それだけじゃないんです。実は6歳のThomasとけんかして、ちょっと軽く叩いてしまったんだよね。そしたら、ビービー泣いちゃって、当然のようにMrs.Gregoryにちくり。事情を知らないMrs.GregoryはThomasの「何もしてないのにたつやが殴った」という説明を鵜呑みにしちゃって大爆発。「この前、中国人夫婦の幼児虐待が問題になってたけど、アジアの人っていうのはなんて野蛮なの!」ってね。必死に説明したけど、僕のボキャブラリーじゃ、何言ってもThomasにはめられるだけ。悔しかったねー。こんなわけで、人間関係ガタガタだったんで早く出て行きたかったのさ。でも、背に腹は変えられんから、頼み込みました。で、4日間延長。たっぷりと延長料金払いました。

諦めずに頑張った甲斐あってこの延長期間中の8月29日に家を借りることができました。場所はEglinton Westってところですごく良いところ。学校にもバスで10分くらいだったし、ダウンタウンもSubwayですぐ。ちなみに、僕が家を借りるまでに見に行った家の数は34件。 多分、こんなにあたった人はいないんじゃないかな?この辺の行動に僕の「やりだしたら諦めないでとことんやる」っていう性格がよくでてますね。でも、本当に良かったよ。

※念の為「けんか」の内容を書いときます。彼が韓国人と僕の前で僕たちに向かってアジア系を侮辱する発言をしたので注意をしただけです。注意をしたら、更に連呼したのでおでこをパチリと。これがこんな大きなことに・・・。大人気無かったかもしれんけど、子供だからこそ注意をしておきたかった。ただそれだけ。

借りた家

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