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#11 Casa Loma

人間、心配事がなくなると思いっきり遊びたくなるもんで、しばらく観光から離れていた僕は「地球の歩き方」を熟読。小さな脳みそをフル稼働させて出てきた案は“カサ・ローマ見学”と引越し祝いパーティ(こんなんしか思い浮かばないのか?)。Xデーは9月6日(月)、LaborDayでお休みの日だ(毎年9月の第一月曜日がLaborDay(労働者の日)。

カサ・ロマ

当日は朝10:00にDupont駅で待ち合わせ。そこから歩いて10分ほどでお城のような派手な建物にたどり着く。なんでもNiagara Fallsの水力発電で大儲けした人 (Henry Pellatt:ヘンリー・ぺラット氏)が建てた家らしい。部屋の数なんかも100近くあるとかで、これが個人の家なのか?という感じで僕ははっきり言って呆れてしまった。まぁ、「お城のような家を建てる」っていうのが彼の夢だったらしいんで、夢を実現させたその努力には敬意を示したいね。夢を実現させるために努力できるっていうのはすごいことだから。で、一通り見物してその規模、建材や家具のこだわりに感心してカサ・ローマを後にしたのであった。

さて、ここから本日の第二部の始まり。引っ越し祝いパーティの準備にとりかかる。みんなで食材の買出しに出かけ、お好みのドリンクを買いこむ。僕のお気に入りはモルソン社のMolson Ice Beer。日本ではパッとしなかったアイスビールなんだけど、カナダ・アメリカでは当時大ブレークしてたんだよね。このブレークをみた日本のビール会社がこの翌年からアイスビールを売り出したってわけ。売り出されたときは期待したんだけどなぁ。で、パーティは、ありがちだけど「カレーライス・パーティ」。カナダに来てから一度も食べてなかったからちょっと懐かしかったし、みんなで食べるカレーの味は格別でステイ先での寂しげな夕食をすべてかき消すような楽しいパーティとなりました。

ここでちょっとステイ先のフォローを一言。悪口ばっかり書いちゃってるけど、Gregory一家だけが悪いんじゃなくて、もちろん僕にも悪いところはあるんだよね。ちょっと僕の年齢を考えない門限なんかには閉口するけど、もう少しコミュニケーションがとれる英語力を僕がもっていればあんな事態にはならなかったはずだったし、僕がもっと入り込んでいけば多分対応の仕方も違っただろうしね。だいぶ英語ができるようになってきて、懐かしくなって電話したときにはすでに引っ越した後で、連絡取れなくなってたのが残念でたまらない。

ちなみに、この引っ越し祝いパーティは本当に大盛況のまま終わりました。みんなが帰路についたのは22時ぐらいだったんだけど、駅までみんなを送るときに息を吐いたら、真っ白。そう、もうトロントは寒くなってきていたのでした(1993.09.06)。

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