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#03 Field of Dreams
さて、 試合開始までまだまだ時間はたっぷり。試合観てるのもいいけど、この練習風景もいいんだよね。フィールドと観客席の間にはファールよけの金網なんてないからすっごく身近。ファンは選手にサインをねだるし、選手も時間があればフェンス際にやってきて子供にサインをしてあげたり、大人たちと雑談したりしてる。本当にほのぼのとしたいい雰囲気だよね。
今日の試合は地元シカゴ・カブス対新球団フロリダ・マーリンズ（当時できたばっかだった）。で、このマーリンズの4番バッターは何年か前に西武ライオンズにいたオレステス・デストラーデ 。いるかなぁと思ってみていると、いるいる練習してるじゃない。なつかしぃ〜なんてこれまた、独りで酔ってました（笑）。 こうして、デストラーデの練習風景なんかも見てたら、練習を終えた彼が観客席のほうによってくる。お、サインしてあげるんだなぁ、僕もねだりにいっちゃおうかなぁなんて思っていたら、どーも僕のほうによってくる。この辺には子供はいないんだよなぁなんておもってると、突然「ハイ！日本人かい？」うおぉぉぉー、な、なんと僕に話しかけてくるではないか！ 僕が日本人と応えると、懐かしそうにいろいろ話しかけてくる。どのくらい話したかなぁ？僕はドッキドッキで緊張しまくってたけどすっげーうれしかった。なんてったって、メジャーの選手とお話しちゃったんだから。
で、しばらく話して彼はベンチに戻ったんだけど、あとでがっくり。握手もしてもらわなかった、サインも頼まなかった、一緒に写真もとらなかった・・・。そう、僕はあまりに緊張してたし、舞い上がってたから全然頭回ってなかったんだよねぇ。 この点はとっても残念だけど、まぁいい思い出だからよしとしよう！みなさんはこういうチャンスは確実にゲットしようね。
肝心の試合は、実はまったく覚えていない・・・。ただ、ひとつだけはっきりと覚えていることは、このデストラーデがホームランを打ったこと。ここはシカゴだから彼がホームランを打っても、誰も何事もなかったかのようにシーンとしてるんだけど僕は密かに喜んでました。なんで、密かにだって？だってさぁ、まわりはカブスファンばっかりだよ。もめごと起こしたらやばいっしょ？ 隣に座ってたオヤジはかなりのカブスファンらしく、カブスの選手がヒットを打つと、とりあえず跳ね上がって大喜び。そのたんびに、足元に置いてあるビールをこぼすんだよね。すぐに、またビールを頼んで、またこぼすっていうことの繰り返し。そして、僕のカバンがぬれる・・・。試合が終わる頃にはビールくさくなった僕のカバンが横たわってるだけでした。まぁ、気持ちのいい1日だったよね。